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【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館
352:739◆Al9ki804zA2021/11/10(水) 20:27:37.61 ID:DO+spdJJ0 辛うじて、神気だけは肉体の根源的な本能と実際の負担から『恐怖』を「きちんと」覚えられて、精神体の『逃避』が、自動選択された。しかし、逃げても逃げても追い掛けては追い付いて、肉体のある元の次元に引き戻して、浴びせ続ける。機嫌が良いときもKV時もそれは変わらない。いや、機嫌が良いときのほうが神気が純に強まって辛く、KV時のほうが濁ってマシだった。 その神気すらも、いつしか『慣れ』て、何も感じなくなる時が来ると思えば、どうでも良くなってきていた。 背に大きく開いた霊道も、しだらの神気と知らない領域で行なわれているのヤツのメンテナンスで綴じる気配こそ見えてはいるが、見えている程度のまま。相も変わらず油断すると勝手に出入りに使われ、往でも復でも、カラダを媒介にすり抜け出られるカンカクは生理的な気持ち悪さしかなく、何より体力をごっそり持っていかれる。向こうとしては、ただ「見つけた出入り口を通るだけ」の軽い感情なので、私には感知ができず殺すこともできないまま利用だけされて終わってしまう。 全てがどうでも良くなってキているのに、ストレスだけが降り積もって、知らない場所でダメージをもらい続ける。 つかれた。
353:739◆Al9ki804zA2021/11/10(水) 20:29:14.59 ID:DO+spdJJ0 「(笑えないなぁ。生身人間より神のほうが、余程に『人間らしい』なんて。あいつのほうが、ヒトとして生きていくのに相応しいだろ。………………なんでアタシが人間しなきゃいけないんだろう)」 ――アタシが人間なのは肉体だけだろ、日頃コッチに好意を向けるなんだかよくわからないものを殺し続けて ――そのうち、カラダが人間なまま、バケモノになったり神()になったりするのかなぁ…… ――スピ堕ちだけはイタ過ぎて絶対に嫌なんだけどなぁ…………あれ?今も変わんない? ――そしたら何のためにアタシは『人間』でいることにしがみ付いているんだろう ――親への対応がめんどくさいから?あいつらの仲間入りになりたくないから? ――取り繕ったところで中身はとっくに死んでいるのに? このときの私の目に光などなかっただろう。 「(ああ、でも、せめて、せめて、取り繕いだけは、悪足掻きでしたい)」 ただ、いつか読んだ『東京BABYLON』の、ダイヤルQ2回での桜塚星史郎の見開き1ページを使った長台詞が、辛うじて私と「正気」を繋いでいた。 特別な力、特別な使命。そんなものよりも、普通に生きることが偉いことなのだと。 それが今の私には、ただの「意地」でしかないとしても。
354:739◆Al9ki804zA2021/11/10(水) 20:31:12.72 ID:DO+spdJJ0 意地だけで取り繕い生きているジブンにポーズとして形だけの嘲り笑いを浮かべてみせていたら、 不意に、肩を強く掴まれるカンカクがして、意識を向けてみたらそこにはしだらがいた。 ヒトの両肩を強く鷲掴みし、両の目尻からは細い水の線が頬を流れ伝わせ、何かを耐えるように歯を食いしばって、 私を、真っ直ぐに見ていた。
355:739◆Al9ki804zA2021/11/10(水) 20:32:10.78 ID:DO+spdJJ0 いったい急になんなんだ? と、ウザったらしく思っていたら、掴まれた両肩に更なる力が加わって少しだけ顔を顰めた。 しだらが、食いしばっていた歯を、開いた。 ――俺がお前を立派な人間にしてやるから そして、気配が消えた。
356:739◆Al9ki804zA2021/11/10(水) 20:34:25.81 ID:DO+spdJJ0 一旦残された私は突然のことに脳内で疑問符を打ちながらも、先のしだらの言に、軽い失望を覚えた。 「(なんだよ『立派』って。結局、お前もあいつらと同じだったのかよ)」 しだらはどうしようもないヤツだが、あいつは、私のリアルでは無用な力を何一つ欲していなかった。引き寄せも、場の無化も、呼び寄せも。方法はわりとクソで力ずくで反動もデカいものばかりだが、それでも私を何とかして助けようとしていたのは、知っていたし、わかっていたし、現に改善も見え始めていた。だから、少しだけ、僅かながらも信を置いていた。 だのに。 「(『立派』にするって、そういうことなんだろ?利用して、知名度をコッチかソッチかで上げて、ジブンの名も、ってやる気なんだろ?)」 しだらも、それらと変わらない存在だった。しかし、私の眼の光は消え切っていたから、それ以上に暗くなりようもなかった。 「(いいさ、お前がそのつもりなら。カラダをどうこうしてくれている手間賃代わりにやってやっても。でもな、変なこと下手なことは絶対にしてやらねえからな)」 と、無い気配に対して釘だけは確りと刺した。
357:739◆Al9ki804zA2021/11/10(水) 20:36:21.01 ID:DO+spdJJ0 しかし、一ヶ月経っても二ヶ月経っても「そういうこと」の案件が出てくることはなく、 父の死やその後の処理、母と妹の改めての三人暮らし、就職、愛想尽かしから一人暮らしの準備と引越し、 と、目まぐるしい日々に追われてすっかり忘れ、そして忙しさから抜け出すと気も抜けてしまい、少々のことはあれども「そういうこと」ではやっぱり全くなく。気付けば、忘れたままに、日々をヤツやヤツ達、会社や友人たちとでそこそこ愉快に毎日生きていた。 そもそも、このことを思い出したのも、会社の昼休憩中である。
358:739◆Al9ki804zA2021/11/10(水) 20:39:29.93 ID:DO+spdJJ0 先週の昼に、千切りキャベツを袋のまま食べながらつぶやいたーを眺めていたら、知己の一人が、 『最近無敵の人や刹那的衝動がわかるようになってきた』 『やったら犯罪で刑務所で人生詰むとわかっているけど、そこまでに考える時間を要して危険』 みたいなことを吐露しているのを見て、 「(なんかわかる気がするけど、私がソレわかったのは結構昔な気ガス。いつぐらいだったっけ。まぁ、いいか)」 と、そこで思考を終了させようとしたが、更に思い出したのは、その昨晩にRTしたニーチェ論の引用画像(著:永井均『これがニーチェだ』p23)の、内容だった。 生を肯定できない者にとっては、あらゆる倫理は虚しい。この優先順位を逆転させることはできない。 知己の呟きと昨晩のRT内容が合わさって、やっと数年前のあのことを思い出し、 そして、数年前のあの時にしだらが云っていた、『立派な人間』の本当の意味を唐突に理解してしまい、 心の底からの、絶対的な敗北感を、思い知った。 「(嗚呼、なんだ)」 あいつの意味する『立派な人間』とは、なんてことなかった。 「己の生を愉しんで生きられる」こと、だった。
359:739◆Al9ki804zA2021/11/10(水) 20:40:53.20 ID:DO+spdJJ0 ニンゲン側でよくイメージされるような、歴史に名を残すことでもなく、世に貢献することでもなく、他者に求められることでも愛し愛されることでもなく、 それ以前の、基本的なこと、だった。 だからこそ、最低限の自己防衛以外で、ヤツが私にナニをさせるわけが無かったのだ。 そして、また、 ヤツは感情や情緒の死に掛けていたニンゲンの傍で、瑣末なことで一喜一憂一怒を芯からしてみせることで、 上辺やポーズとは違った「心からの」感情表出方法を、倣わせ、覚えさせようとしていたのだ。 (まぁ意図的な部分はあれども、ヤツの無駄に豊か過ぎる感情はまんま素なのだろうか) 思わず、盛大なため息を漏らした。 「(ぁあーー……、悔しいよなぁ……こういうとこ、ホント敵わないよなあ…………ヒトの禍福を見てきた歳月の長さだけは、どうしても勝てないよなぁ…………流石は過去の流行名が一つ『福徳神』は伊達じゃないってか…………あぁ悔しい)」 そして、ヤツの目論見はまんまと成功した。 ヤツの望む通りに、思惑通りに、私は『立派な人間』へとなってしまっていたのだから。 これを悔しがらずになんとしようか。 「(ああ、悔しい、悔しい、敵わない。せめての腹癒せで書いちゃる)」 この悔しさの衝動をさっさと発散させて、すっきり寝たいわ。 ――――
360:739◆Al9ki804zA2021/11/16(火) 22:36:37.43 ID:DpAUAMfW0 つまり「めんどくさいヤツに好かれるのは疲れる」というダケな話 数年前に笠間稲荷を参拝したときに買った八方避けを職場のロッカー内に吊るしていたらそれを介して白い子狐だか子犬がキてそのまま会社の女子更衣室に棲み付いて時折小腹用の菓子を強請る程度の取るに足らない存在だったのだが少し前に小さな困りごとを愚痴として吐いて少しして解決したら更衣室内でアローラキュウコンのような姿になってて時折前脚を頭頂に乗せたり頭を甘噛みしたりとじゃれついてきて少々ウザいなと思い始めた矢先に更衣室外でも出てくるようになって職場のばっちさに苦言ならぬ苦念を呈されたので「(おれにそんな権限ないんだけど???)」と返して業務を再開しようとしたら急に何とも思っていなかった床の汚さが目に付いて嫌悪を覚えた瞬間にナニかが噛み合うカンカクがして、 「(あ、引き寄せ確定発動したわ)」 と直観したものの、どんなカタチで具現化するのか考えても栓がないし具現化できないまま終わることもあるので仕事を続けて放っておいたら翌日の今日の昼に見知らぬ平服女性が総務部長に案内されていてナンだと思ったら清掃業務専門で雇い入れを考えているヒトとのこと。 この先、場合によってはこの見てくれアローラキュウコンを殺処分することを視野に入れようと思った。 にしても、しだらの気配が多少なりともあったらこんなことは起こらないのだが、 皆無すぎてなんなんだと思ったら、ついでに大神明神の気配も無くて、「あー」と、思い当たった。 「今、ひょっとして神在祭?」 調べてみたら、今、ちょうど期間中。そして、私の旅行予定日初日まで続く、らしい。 今月、上手い具合に連休になってくれてるので旅行先を考えていたら、しだらにやたら多賀大社を勧められたのだが、 その理由が「多賀大社の祭神が神在祭に参加しない天津神で、私の身の安全の確保(行くと決めて動くだけでも加護を受けられる)」だったら、わたしはわらう。というか、あいつ、『しだら(はぐれ者)』のクセに、神在祭にガッツリ参加している、という今の時点で結構草を生やしている。 結局多賀大社ではなく北海道旅行なのだが、いずれにしても神在祭終わったあとでベタベタ甘えじゃれつかれる未来を思うと今から嘆息ものだし、のクセにヤツは動物園でフィーバーするだろうと思うと、更に嘆息。 っていうか、あいつ、海越えられるの? 木のオバケがどうやって??? ――――
361:739◆Al9ki804zA2022/01/26(水) 09:49:05.74 ID:Bu0Z97KGs 風宮さん(見てくれ:唐装韓服の溌剌可愛い系美女)が、どう足掻いても私のことを『おチビちゃん』と呼ぶ。 わたし!!ことし!!としおんな!!! 36に『おチビちゃん』呼びは、厳しいわ!!!!
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