【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館
286:739◆Al9ki804zA 03/21(日) 15:22 1bkkuQ1x0AA
――以下ちょっと長くなる読まなくても今後エピソードに差し支えのないハナシ――


その『ローカル神社が一社(かつ式内社の有力候補)』は、当時「破れ社」と言ってもおかしくないぐらいのボロ具合で鈴も賽銭箱もなく手水は腐敗、社殿自体に神もナニも棲みついていなかったのだが、境内の小さな稲荷社には小さな白い山犬の精が棲みついていたらしい。
そんな折、急に足繁く通い始めた人間がいて、その人間は疲れきった様子で稲荷社に身を潜ませると暫しぼーっとしては、札を賽銭箱がないため像の隙間に捻じ込んで帰っていった。
続くそんな行動に精たちは、自分たちが神として求められているのかもしれない(そんなつもりは全くなかった)、でも棲みついているだけだから「神」としての力量など持っておらずこの小さい社すら扱えない(寧ろ静かな暮らしの邪魔して申し訳がない)、モノをもらった以上は返さねばならない(ショバ使用料として捻じ込んだだけの金にそこまで思い入れて欲しくなかった)、と考え始めて。
そして思案した結果が、ジブンたちが「神」を出来ないのならば、代わりに「神」が出来そうな存在を捜そう(イロイロ参ってたとはいえ当時の霊感もへったくれもなかったおれよ、ほんとナニさせてくれてんだ)、というもの。
ソレが、忌部塚に眠ってて、過去に『神(或いは人柱)』として死を迎えた、『忌部』さんだった。

招致されたのが小さな境内稲荷社だったため本殿はガラ空きのまま(後に埋まることになるのだがソレについては別の機会に)だが、力量としては未熟ながらも一応は『神』として収まったためか、その神社は急速に復旧・復興していくこととなる。荒れ果てていた社殿は修復され手水も水が流れ始めるようになり、鈴も鈴緒も賽銭箱も実装され、果てには「地域で一番高い場所にある神社!!」と銘打たれたため参拝客の足も多くなった。

しかし、かつて訪れていた人間が復興の時間に立ち会うことはなく、
イロイロ知ったのは、就職→厄介な体質への変化→なんやかんや離職と経たあとで、
訪れていた当時から数年後のことになるんだ。

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