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【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館
316:739◆Al9ki804zA2021/06/17(木) 22:40:25.04 ID:UGQ/9EQF0 妙齢の女性の声が聞こえたかと思うと顔を覆っていたような違和感は消え去った、とはいえ少し呆然。 「(え、アレが所謂『結界』なの? つか、そんなの実在してたの?)」 と、フィクションでしかないと思っていたモノに軽く驚きながら、 「(アタシ、もう来年30なんだけど!?『小娘』はキツいでしょ『小娘』わ!)」 と、子供扱いされたことに軽く憤慨しつつも連中の存在時間を考えたら、間違ってはいないと溜飲を下げ、 「(つか、ヤツんとこのってナニ!!? アタシあそこの氏子でも崇敬者でもないんですけど???)」 と、勝手に括られたことに立腹しつつも、向こうからしたらそんなどうでもいいことにいつまでも足を止めるワケにもいかず。 参拝するぞと中に入り、かなり近代化されていることに、幼い頃の憧憬にヒビが入る音を聞きながらも、センサー式ハイテク手水で手を洗っていると、不意に周囲が明るくなって、なんとはなしに顔を上げて、 びしり、と、カラダが音を立てて固まった。 小雨ながらもしっかりとした冬の曇天、だった筈だのに、 社寺周辺の上空だけが青く広がり、白い太陽光が内部を明るく満たし、雲が消える前に落ちた小さな雨粒がきらきらと差し込んだ太陽光を受けて輝き出す。 局所が過ぎる天気雨 その『出迎え』方に、私は、ただ、ただ、 ジブンの眼が死んでいくのを、感じ取ることしかできなかったんだ。 ――――
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