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【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館
320:739◆Al9ki804zA2021/07/01(木) 21:58:53.59 ID:S4Jn+cGo0 そうしてお開きになり、シャトルバスで最寄り路線駅まで乗り、家の最寄り駅まで電車で揺られている中。 なんだか珍しく申し訳なさそうな気配を滲ませているしだらに、どこか狼狽しているオニ(鬼門丑寅からの連想ゲームで生まれた牛角虎パンというキャラ化された『鬼』ではなく、原義の『隠』に近い元・死霊への便宜上呼称)。 一体なんだと思ったら、しだら。 『いや・・・ただちょっと、子ども見たいなぁって』 ・・・・・・ほぅ。 つまりお前も一枚以上は噛んでると。 『家持ちで親いない(向こうは両親が他界してマンション持ち)し、収入も貯金もあるみたいで・・・何かあれば俺がさくっと殺せば困らないだろ?』 家あって金あって親がいないなら、確かに結婚対象として良物件ではある。 間違っていない、その認識は、確かに間違っていない。 が、 「( そ れ で も 地 雷 人 間 と な ん て 論 外 が 過 ぎ る ん だ よ )」 怒り心頭、怒髪天を突くレベル。 しだらはいつの間にか正座をしてブレイクよろしくな全身硬直で微動だにせず、 オニは土下座をして『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』と壊れたスピーカーのように繰り返す。
321:739◆Al9ki804zA2021/07/01(木) 21:59:50.79 ID:S4Jn+cGo0 しかし、一度閾値を超えた怒りは、そう簡単に収まるワケもなく。 「(しかも『いざとなったら殺すからいい』だぁ? 倫理以前に手段が安直過ぎんだよ!!ァあ!?)」 背からの怒りが腹に溜まり口から放射熱線を吐き出せたような気さえした。 「(大方、墓守が欲しいク祖霊どもに吹き込まれて上手い具合に乗せられたってのもあるんだろ。だから祖霊信仰が廃れていくんだろ、クソ老害共!! 夫が死んでくれたら妻は元の家に子と財を持って戻るからなァ!!テメーら自身じゃ何もできないのにテメー都合の利益のために子孫を引っかきマワすくらいなら何もせず大人しく死んでろ!ジブンの手を汚すことすら出来ない卑怯者どもめ!!)」 恐らくリアルで肩で息をしていたと思ふ。23時を回って他に乗客がいなくて良かった。 ある程度にキレ散らかしてくると多少は冷静になって、アタマに浮かんでくるのは今後のこと。 アレが多少なりとも懐疑的な人間だということは、少なくともあのメンツには知られたと思う。 だが、ソレでアレの行動が終わるとも思えない。あのテは自身の独善性に無自覚が過ぎて悪気が無いからいっそ邪悪。不味いことをしているとわからないまま続けてクる可能性が濃厚だった。 ならば、 「(お前が欲しいのはソウイウ相手だから、別にソレがアタシじゃなくてもいいんだろ!!?)」 地雷人間の『予定』に干渉して、 同じ仲間内の中でも地雷人間(女)へと気が傾くようにと叩き書いた。 「(アタシはお優しいからねぇ、書き換えてやる以上キチンと『幸せ』にさせてやるよ!ソレで『幸せ』になれたらアタシへの干渉もなくなるもんなァ!!)」 先ほどの心頭した怒りでエネルギーは有り余っていたので、逆にそのエネルギーを消費させきりたくて、実行。 「(ふぅ、スッキリした)」 晴れ晴れとした気分で電車を降りて、真っ直ぐ家に帰った。 地雷人間のことは、一旦もうどうでもよくなっていた。
322:739◆Al9ki804zA2021/07/01(木) 22:02:22.51 ID:S4Jn+cGo0 そして前述したようにソイツはイロイロやらかして仲間内の多くから薄皮一枚レベルの付き合いをされるのだが、ネズミーから一年ほど経過したあとで、その地雷人間(男)は地雷人間(女)は結婚して、知人伝いでラブラブ()が続いているらしい。 なお、私がやったのは、自らの気を休めるためのおまじないでしかなく、そもそもどんなにコーラの看板を打ち出そうがコーラに興味が無ければ手にとられないのと同じように、その相手に興味がなかったらナニも起こらないまま終わるのであって。つまり結局は『似た者同士』で引かれ合って『割れ鍋に綴じ蓋』だったと。 だったら最初からソッチに行って、アタシにソウイウ気を持つなよな、と、思ってる。 ――――
323:739◆Al9ki804zA2021/07/10(土) 08:07:17.60 ID:d59qHuKxs クラウドを使っているためか、会社のサーバーにアクセスするにはパソ起動から時間がかかり、そんなヒマ時間でネットを開くのだが、 近々都会に出るためタカノに寄ろうとフルーツパーラーのサイトにアクセスしたら、 〜おかげさまでタカノフルーツパーラー設立95周年〜 〜マスクメロンと桃とスイカのパフェ〜 掲載画像を見た瞬間、 『「(ありがとうございます!!)」』 ひとりと一柱の画面越し額打ち平伏が見事にキマった瞬間だった。
324:739◆Al9ki804zA2021/07/15(木) 22:01:08.43 ID:4yrhFfCy0 大神明神は寿司が好きである。押し寿司も江戸前鮨も。 同柱にとって寿司と言えば『なれ寿司』のため、酢を纏わせた銀シャリを用いて海の幸に山の幸をふんだんにあしらって見目も華やかなソレは魅力的、らしい。 年末の三輪旅行の帰りに乗り継ぎ駅である京都で駅弁を迷っていたら箱寿司を薦めてきて、買って食べたらわかり易くテンションを上げるぐらいには。確かに見目もさることながら、椎茸の煮しめや蓮根を米でサンドさせて飽きの来ないソレは京都の地ビールにも合って美味しかった。 閑話休題。 通勤に使う駅前にテイクアウト専門の寿司屋があるのだが、そこで買うだけでもテンションを上げてくる。 だが、そのためだけに寿司を買って帰るということなどあるわけもなく、 私の気分と財布状況とラインナップと割引シールで決めている。 そしてつい先日のこと。 その寿司屋にてコハダ四カンのパックに半額のシールが張られていたんだ。 それを見て思わず買おうとしたが、 冷蔵庫に食べられるものがまだあるし、何よりいい加減に店員から「あ、割引しか買ねーオンナだ」とかカオを覚えられそうだから、離れたんだ。 そしたら。 『・・・・・・買わぬのか・・・・・・?』 やめろやめろやめろやめろ、そのショボンと明らかに期待を外されたオーラを纏ってガチで肩を落とすなんてやめろやめろ卑怯だぞ・・・!! 『“はんがく”なのだぞ・・・?』 そんなコトバを覚えないでくれおれの日常生活水準が他の連中に知られたら結構恥ずい上に本気で心配されてナニされるかわからないつかフツーに恥ずい!! 『・・・・・・。』 やめろやめろそのショボン圧をおれのミリレベルの良心に刺さるからこれならスキンが剥がれての荒魂のほうがまだマシいやどっちも嫌だ!!! 「(ぁああアアアアあああァあアアああァあああ!!ホントもう!おれのお人好しさに感謝しろよ!)」 と、結局は折れてリターンし半額コハダ寿司を購入したんだ。 寿司はフツーに美味しかったです。大神明神もご満悦で。 ただちょっと塩辛かったのは気のせいかな。 雨でも降ってきたのかな??? ――――
325:739◆Al9ki804zA2021/07/15(木) 22:39:31.16 ID:4yrhFfCy0 いつか「(ここでの)大神明神について」を書くつもりではいますが、 いつになるかわからないので先にコレだけ。 友人と食べに行ったハイソな通りにある自然食スィーツ店のレジ上の神棚に祀られていただけの『大神神社』の札越しから、『ソレ』を感知して“しまった” しだらどころか所謂『サ神』(コレもいつか)すらも上回る『ソレ』に、視られ「見つかって“しまった”」恐怖は「(死ねば何も感じずラクになれるんじゃ、)」とナチュラルに思いつけるレベル。 カラダの震えは退店後も十数分続き、収まったとき分霊か神気の名残り(どちらもアメーバやスライムが千切れるイメージでおk)か或いは、がスキンを纏って現在に至る。 でも、スィーツはきちんと注文してきっちり食べた。 さくさくミルフィーユも友人からの味見で頂いた甘酒プリンも美味しかった。
326:739◆Al9ki804zA2021/07/16(金) 00:02:20.66 ID:ImAWmC5V0 正月飾りの話 去年の末に大神神社旅行に行ってたため、31日は旅行の洗濯以外大して何もしないまま正月を迎えようとしていた。 とはいえ掃除は普段からちょいちょいちゃんとしているし、正月初日は姉夫婦一家で過ごすため正月セットらしいものを準備する必要はない。 準備しておくモノといえば、しだらが投獄されていた神社の札の後ろに回した屠蘇散を住んでいる地域の地酒に漬け込ませておいたり、年越しソバでしだらが前に食べてみたい云ってた鴨出汁ソバのカップ麺を買ってくるか、そのくらい。 そして、カップソバを買いに行くべくスーパーへ愛車を走らせ、カップ麺と付け合せの菜花、そして牛乳二本と納豆をカゴに入れて、いざレジへ、 向かおうとした矢先にしだらがナニかに興味を示したので、ナンだと思って同じ方向へカオをやったら生花コーナーにあった若松。 今回正月飾りを買うつもりは、正直言うとなかった。しだらの歳神化(参照『なんか笑える霊体験31』の754〜759)のことがあるとしても、一夜飾りなんてぜったい気にしないだろうとわかっていても、今更このタイミングで買って飾ってもなぁ、何より分別廃棄が結構面倒だ、という思いがあって候補から外していたんだ。 けども欲しそうな気配を滲ませていて、更に姉には土産で大神神社謹製の正月飾りを買った負い目もあり、 「(今は荷物が結構あるから、別のスーパーで水買うときにソコであったら買うわよ)」と伝え、会計を済ませて一旦帰宅し荷物を置いて、別のスーパーへと向かった。 そして、スーパー入り口のすぐ左に、それはあった。 さすが年末。ちくせう。 若松を二本購入し、玄関先にガムテで一本と一本を貼り付けて正月飾り完了。しだらも満悦。 そうして正月をだらだらと過ごし、仕事も始まって七日の夜のこと。 もういいだろうと未だ青々としている若松を外して、ふと気付く。 「(この正月飾り『処分』がメチャクチャ楽だ!!!)」 脳死『燃えるゴミ』択一。 突き刺さるトゲが痛い程度で、とても簡単でした。 ――――
327:739◆Al9ki804zA2021/07/16(金) 00:16:33.48 ID:ImAWmC5V0 オマケ それは父が亡くなった後でまだ肉親と暮らしていたとある正月のこと。 その年はデパートで売られていた国産ワラを編まれて作られた、正月飾りだった。 そして正月三が日のどの晩で、夢を見た。 闇の中で、藁で編まれた細い縄に更に藁を垂らたものを腰と腕と胸に巻き、両手に燃え盛る松明らしきモノを持って、わたしにはわからないナニかに対峙しながら舞っている、しだら。 松明の炎が藁に燃え移って身を焼かれる危険を冒してでも、乾いた藁を身に纏い炎を手に舞い続ける。 その光景を茫洋と眺めて、意識が再び沈み込むのを感じながら思ったことは、 「(昔こんな落ちものパズルゲームのCMあったよなー・・・『灼熱のッファイヤーダンスッ』って兄ちゃんたちが炎ダンスしながら足の生えたタラらしき魚を中心に据えてるアレ)」 あと、藁で作られたモノが神聖視されるのは、活性炭よろしくな多孔質作用で色んなモノの吸着→焼却処分できるからかなー、なんてのも。 ソレを追い返せなかったら、多分しだらはジブンの身にソレを吸わせて自らの其のカラダを焼き切らせただろうから。 ――――
328:739◆Al9ki804zA2021/07/22(木) 16:05:59.72 ID:S9n0L4uo0 しだらはプリンが好きである。しだらに限らず、少なくとも私の知っている連中はだいたい。 卵、乳汁、砂糖。 かつての『贅』を凝縮した夢のようなスィーツだから、らしい。 数年ほど前のこと。 テレビを流し観していたら、スィーツ特集としてプリンが特集されていた。 ソレを観ていたのか、しだらが『なぁ、これ食ってみたい』と云ってきた。 私は「(今から外出てコンビニ行くのめんどいんだけど)」と返した。 そしたら『お前、これ作れるんだろ?だったら作ってくれよ』と。 どこかwktkした様相で。 私はなんともビミョーな胸中になる。 私がプリンを作っていたのは、東日本震災時に福島の山の現地でコンスタントに入手できるマトモな食材が卵(当時価格Lサイズ一パック10個入り税抜き100円)ぐらいしかなかったからだ。乳成分はキロ単位で持っていた脱脂粉乳を水で溶かしたもの。 ソレらをマグカップに入れてレンチンした「口に入れられる温かいモノならなんでもいい」雑すぎるモノ。世辞にも美味いとは言えない。 だが、リクエストを貰ったからには作ってやろうじゃないかと。 私はマグカップを先に棚から出し、続いて冷蔵庫を開けて卵一個と牛乳を取り出す。 卵を割ってマグカップの中へ入れ、牛乳をマグカップの半分ぐらいまで注ぎ入れた。 そして、マグカップ内でよくかき混ぜ、レンジに掛ける。600wで先ずは一分。その後は様子を見ながら、爆発しないのを確認しながら。 そして卵の凝固作用でプルプルになったそこに粉末黒砂糖を掛けて、スプーンを挿して熱い状態のまましだらに「(はいよ)」と渡した。 しだらは嬉々として向こう側越しでの受け取りをして、スプーンで掬って一口ぱくり。 そしたら、 『・・・・・・・・ま、まぁ、これはこれで、悪くは、ねえんじゃ、ねえの、か? 不味くはない、不味くはないぞ。でも、まぁ、うん、不味くは、ないな』 普段傍若無人なヤツが胡乱な目でフォローになり切れていないフォローをしてくる。 フツーに『不味い』と言われるより、よっぽど精神にぐっさり刺さりましたとも。 ええ。 ――――
329:739◆Al9ki804zA2021/07/22(木) 17:04:32.16 ID:S9n0L4uo0 しだらは水菓子、もとい果物が好きである。 農業や運送技術の発達には、ヤツに限らず連中が美味いもの食いたさにウラで暗躍してたんじゃないかと勘繰りたいレベルで。 数年前に父が入院し、その見舞い品としてお高そうな洋ナシのセットが仕事関係者から贈られてきたときのこと。 ヤツはソレに気付くと見るからあからさまにテンションをだだ上げし、いつ剥くのか食べさせてくれるのかを肩つかみ揺すりレベルで訊いていた。 その様相に私は投げ遣りな気分になりながら「(アタシの一存じゃムリだって)」とだけ返した。そのとき、どこか涙目だったのは気のせいだったと思いたい。 それから少し日数が経過した夜のこと。 母が「折角だから果物みんなで食べようか」と提案した。 しだら、わかりやすくテンション上げる。 母の言葉に姉が皿と果物ナイフを準備し、剥き始めた。 個室内に広がる洋ナシの強い芳香。それはとても芳しく、しだらは更に色めき立つ。 が、洋ナシの芳香はあまりに強すぎた。 姉「あ、コレ、ダメになってる」 皮の内側は、茶色のぐずった果肉が全体の半分以上を占めており、とても食べられる状態ではなかった。 その一個に限らず、他も。 贈答品の果実は“食べ頃”を詰め合わせているので、貰ったらASAPで食べなければいけなかったのだ。 そして“食べられない”と知った、しだら。 『おれの洋ナシが・・・・・・』 わかり易くカオから色を失い、 続いてふらりとその体が力を失ったかと思えば、その場に両脚から崩れ落ちて両手を地に着けた。 『おれの・・・・・・・』 そして体を小刻みに震わせ続け、しばしその体勢から動けずにいた。 私はヤツを尻目にもせず、フツーに生ゴミをまとめ、ヤツを置き去りにして汚れたナイフと皿を洗いに行った。
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