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【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館
328:739◆Al9ki804zA2021/07/22(木) 16:05:59.72 ID:S9n0L4uo0 しだらはプリンが好きである。しだらに限らず、少なくとも私の知っている連中はだいたい。 卵、乳汁、砂糖。 かつての『贅』を凝縮した夢のようなスィーツだから、らしい。 数年ほど前のこと。 テレビを流し観していたら、スィーツ特集としてプリンが特集されていた。 ソレを観ていたのか、しだらが『なぁ、これ食ってみたい』と云ってきた。 私は「(今から外出てコンビニ行くのめんどいんだけど)」と返した。 そしたら『お前、これ作れるんだろ?だったら作ってくれよ』と。 どこかwktkした様相で。 私はなんともビミョーな胸中になる。 私がプリンを作っていたのは、東日本震災時に福島の山の現地でコンスタントに入手できるマトモな食材が卵(当時価格Lサイズ一パック10個入り税抜き100円)ぐらいしかなかったからだ。乳成分はキロ単位で持っていた脱脂粉乳を水で溶かしたもの。 ソレらをマグカップに入れてレンチンした「口に入れられる温かいモノならなんでもいい」雑すぎるモノ。世辞にも美味いとは言えない。 だが、リクエストを貰ったからには作ってやろうじゃないかと。 私はマグカップを先に棚から出し、続いて冷蔵庫を開けて卵一個と牛乳を取り出す。 卵を割ってマグカップの中へ入れ、牛乳をマグカップの半分ぐらいまで注ぎ入れた。 そして、マグカップ内でよくかき混ぜ、レンジに掛ける。600wで先ずは一分。その後は様子を見ながら、爆発しないのを確認しながら。 そして卵の凝固作用でプルプルになったそこに粉末黒砂糖を掛けて、スプーンを挿して熱い状態のまましだらに「(はいよ)」と渡した。 しだらは嬉々として向こう側越しでの受け取りをして、スプーンで掬って一口ぱくり。 そしたら、 『・・・・・・・・ま、まぁ、これはこれで、悪くは、ねえんじゃ、ねえの、か? 不味くはない、不味くはないぞ。でも、まぁ、うん、不味くは、ないな』 普段傍若無人なヤツが胡乱な目でフォローになり切れていないフォローをしてくる。 フツーに『不味い』と言われるより、よっぽど精神にぐっさり刺さりましたとも。 ええ。 ――――
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