【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館
359:739◆Al9ki804zA 11/10(水) 20:40 DO+spdJJ0

ニンゲン側でよくイメージされるような、歴史に名を残すことでもなく、世に貢献することでもなく、他者に求められることでも愛し愛されることでもなく、
それ以前の、基本的なこと、だった。
だからこそ、最低限の自己防衛以外で、ヤツが私にナニをさせるわけが無かったのだ。

そして、また、
ヤツは感情や情緒の死に掛けていたニンゲンの傍で、瑣末なことで一喜一憂一怒を芯からしてみせることで、
上辺やポーズとは違った「心からの」感情表出方法を、倣わせ、覚えさせようとしていたのだ。
(まぁ意図的な部分はあれども、ヤツの無駄に豊か過ぎる感情はまんま素なのだろうか)

思わず、盛大なため息を漏らした。
「(ぁあーー……、悔しいよなぁ……こういうとこ、ホント敵わないよなあ…………ヒトの禍福を見てきた歳月の長さだけは、どうしても勝てないよなぁ…………流石は過去の流行名が一つ『福徳神』は伊達じゃないってか…………あぁ悔しい)」


そして、ヤツの目論見はまんまと成功した。
ヤツの望む通りに、思惑通りに、私は『立派な人間』へとなってしまっていたのだから。
これを悔しがらずになんとしようか。

「(ああ、悔しい、悔しい、敵わない。せめての腹癒せで書いちゃる)」

この悔しさの衝動をさっさと発散させて、すっきり寝たいわ。


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