下
【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館
359:739◆Al9ki804zA2021/11/10(水) 20:40:53.20 ID:DO+spdJJ0 ニンゲン側でよくイメージされるような、歴史に名を残すことでもなく、世に貢献することでもなく、他者に求められることでも愛し愛されることでもなく、 それ以前の、基本的なこと、だった。 だからこそ、最低限の自己防衛以外で、ヤツが私にナニをさせるわけが無かったのだ。 そして、また、 ヤツは感情や情緒の死に掛けていたニンゲンの傍で、瑣末なことで一喜一憂一怒を芯からしてみせることで、 上辺やポーズとは違った「心からの」感情表出方法を、倣わせ、覚えさせようとしていたのだ。 (まぁ意図的な部分はあれども、ヤツの無駄に豊か過ぎる感情はまんま素なのだろうか) 思わず、盛大なため息を漏らした。 「(ぁあーー……、悔しいよなぁ……こういうとこ、ホント敵わないよなあ…………ヒトの禍福を見てきた歳月の長さだけは、どうしても勝てないよなぁ…………流石は過去の流行名が一つ『福徳神』は伊達じゃないってか…………あぁ悔しい)」 そして、ヤツの目論見はまんまと成功した。 ヤツの望む通りに、思惑通りに、私は『立派な人間』へとなってしまっていたのだから。 これを悔しがらずになんとしようか。 「(ああ、悔しい、悔しい、敵わない。せめての腹癒せで書いちゃる)」 この悔しさの衝動をさっさと発散させて、すっきり寝たいわ。 ――――
上
前
次
1-
新
書
通
板
覧
主
AA
全
【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館 http://yakumotatu.com/bbs/test/read.cgi/wararei/1295623194/