【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館
385:739◆Al9ki804zA 04/11(火) 19:17 q+xYA6Fc0AA


「(あー)」
と、思った。三輪明神、そこのうどん屋のサイドメニューである半熟玉子の天ぷらが欲しかったようである。
しかし、ご時世がご時世。私はもう一回うどん屋の前に行って、立て看板メニューに書かれてある注意書きに目を向けて、意識を三輪明神に向けた。
「(今、鶏インフル。で、『玉子関連製品で品切れ起こす場合アリ』って書いてある。無い可能性があってもいいなら、入るけど)」
と、説明すると、三輪明神、顔(らしき部位)を空に向けて『おのれとりいんふるめ……!!』と拳を握ってわななかせていた。
私としては、目当てが無い以上、どっちでもどうでも良かったのだが、ここでふと別の存在感に気付いて意識を向けた。弁天様だった。
珍しい、と思ったのも束の間。どうやら弁天様は、ビアバーにある限定春野菜メニューが欲しいよう。それこそ珍しい。特に何も無いのに、ジブンの希望を同柱が出すなんて。
しかし、そんな私の軽い驚きとはお構いなしに、三輪明神と弁天様はお互い軽く睨み合うと、互いに自身の拳を握り合う。
「(喧嘩?名のある山霊と水精が?)」と思ったが、次の瞬間脱力した。

『『じゃーん!!けーん!!』』
まぁ、確かに、ヒトの後ろ次元で何度も第n次スーパー旧神大戦を繰り広げていたしだらとマコさんよりは余程に和平的で理知的な勝負には、違いない。

結局一発で勝負がついて(或いは玉子天ぷらが無いかもしれない現実に三輪明神のやる気がそこまで無いがために)バーへと赴くことになった。

春野菜グリルは美味しく弁天様も満足されたよう。何気にしだらががつがつ食っていたが、無視しようと思う。気温が高い日のジンソーダ一気飲みはのど越し最高ッ
だが昼飲みにジンソーダはどことなく物足りないので、追加でサーバー注ぎビールと前々から食べたいと思っていた切り落とし肉のミートソーススパゲティ。

いやー、昼飲みって、ほんとサイコー!!
しかも病み上がりだから、アルコールとカロリーが、カラダにより染み入りましたわ!


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