【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】別館
68:店長◆jm3OWqb0ac 09/19(月) 16:57 4yv1s18l0AA
加代さんの姉、市さんの話です。

加代さんが女学校の入試に落ちた時、お父さんの雷が落ちると、全員が覚悟したそうです。
ところがお父さんは報告を聞くと鼻で笑って、
「そりゃそうやろ。加代が教科書ひらいとるとこ、いっぺんでも見たことあるもん、おるんかい。
それで合格したら、天地がひっくり返るわい」
と、怒らなかったとのこと。
「この時代にまだ、女に学問はいらんとか抜かしとるアホはいっぱいおるさかい、
嫁に行くのに困ることはないやろ。その代わり、花嫁修業はしっかりさせとけよ」
と、加代さん不合格は不問に。
市さん曰く、お父様はけっして悪人ではなかったと。それも伝えたかったそうです。
加代さんに平手打ちくらわせたり、蔵に閉じ込めたりと、俺の中でお父さんは
すっかり悪人になっていたので、市さんからの話で、見方を変えました。
皆様の中にも同様の方がいると思うので、この場を借りて報告させていただきました。

市さんの話の間に俺の脳内に浮かんだ加代さん映像。
不合格を聞いて、部屋の真ん中に座り込み、どよーんと落ち込む加代さん。
お父さんが怒っていないと知った途端、けろっとして、晩御飯をモリモリ食べる加代さん。
加代さんの短い人生のひとコマでした。
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