怪談:妖しい物の話と研究


トップ ■過去ログ倉庫に戻る■ 全部 1- 最新50 dat
このスレッドには書き込めません

【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】★2
797 :店長 ◆jm3OWqb0ac :2009/09/28(月) 12:55:29 ID:ci8QjMHW0
長くなったので連投スマソ。
悲しい話なので、嫌な人は読まないでください。

加代さんは死後のことも、しっかり記憶してる。
加代さんの父親は、加代さんの死をなかったかのように、遺体をムシロでくるんで大八車に乗せ、
裏口から運び出させて、お葬式もあげずに寺でお経読んでもらっただけで埋葬した。
加代さんの死から4日後が、加代さんのお姉さんの結婚式だった。
普通なら喪に服して式を延期すべきところを、「先方に申し訳ないから」と。
加代さんの姉弟は猛反発したが、お父さんの意志は変わらなかった。
お姉さんの縁談は、お店のためでもあったんだ。
お姉さんは加代さんの遺髪を守り袋に入れて、東京にお嫁に行った。
お姉さんが大好きだった加代さんは、それが嬉しくて、お姉さんのそばにずっと憑いてた。
でもそのお姉さんも、空襲で亡くなってる。
もんぺ姿のお姉さんが、2人の子供と一緒に、空襲で焼け死んでる。
「寒い寒い」と思いながら死んでいった自分が、「熱い熱い」と言いながら死んでいくお姉さんを、
成す術なく見ているしかなかったことが悲しかったと。
跡取りだった弟は、大人になると博打にはまり、ヤクザと揉めて刺殺された。
もう一人いた弟も、志願兵となって出征、戦死。
みんな加代さんが死んだ時の、父親への反発が招いたことと、加代さんは自分を責めている。

死後なお悲しい思いをした加代さん、せめて今は楽しい思いをさせてあげたいと思ってる。
思う存分、わがまま垂れてくれって思う。




過去ログ倉庫に戻る 全部 前100 次100 最新50