怪談:妖しい物の話と研究


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【仲良き事は】幽霊と暮らしてる【美しき哉】★5
959 :たまにぃ ◆v1KolL/Bxs :2011/04/14(木) 17:32:13.18 ID:OV6eM9se0
さて、先日の被災地に物資を届けに行ったことを話させていただこうと思います。
ようやく落ち着くことができたので。

まず物資補給のために福岡の支店にトラックを借りに行きましたが
そこで物資と一緒に幽霊さん3人も乗り込みました…。
幸い同乗者がいなかったので、少しだけ話を聞いてみると
生前は旧日本軍人、トラック運転手、漁船員だったそうで今回の地震で、さすがに俺らも何かできることをしたいので
こっそりと乗り込んだそうです。(即バレてますけどねw)

ほとんど休憩せずに、おそらく福島県の何処か(前の道を知ってる先輩搭乗のトラックに付いて行ってただけなので)に到着すると同時に
三人もいなくなり急ぎ物資を被災者の方々に手渡し、少しだけ休憩できることになりました。

トラックの運転席の上の寝台スペースで仮眠をとっていたところ、天窓を叩く音がして
薄く目を開けて見ると男の子が自分を見ながらノックしてました。最初は生きてる子どもが登ったのかと驚いたんですが
よくよく見てみると違い、今回の津波で流された子のようでした…。
「おじちゃん、お母さん知らない?」と言われましたが、知る由もなくどう答えようか困ってると下から女性の声がしました。
気になりトラックの外に出てみるとお年を召した女性(この方も亡くなられた方)がさっきの男の子に
「お母さんがいる場所はね、おばちゃんが知ってるから一緒に行きましょうねぇ。」と言って手を握ってあげてました。
そして「ごめんなさいね、この子は多分死んでることに気がついてないのよ…。」と女性は俺に言って一礼したあと二人ともいなくなりました…。

その後も生きてる子どもたちが遊んでるところに、なくなった子供らが一緒に混じって遊んでたり…辛くなる光景ばかりでした。
亡くなった赤ん坊が無事に避難できた母親にすがりついたり、母乳が欲しいのか胸のあたりを触るのが見えたり…。
そんなのを無理に離したりはできないんで、今回は見守るだけにさせていただきました。



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