RPG

 

618 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/23(火) 09:13:54 ID:od7dOWOCO
僕は足を骨折したもんで近くの病院に入院したんだ。
暇でRPGゲームをやっていたら向かいのベッドに居る可愛い女の子が僕を見ていたから話し掛けてみた。

どうやらその女の子は病気にかかってるらしい。
話してるうちに僕等は仲良くなって、RPGゲームに女の子のデータも作ってあげた。

それから僕の足はすっかり治って退院する事に。
女の子と別れるのは悲しかったけど「今度お見舞いにくるからね」と言った。

けれど、どうも気恥ずかしくてなかなかお見舞いには行けなかった。
僕はあの女の子が好きだったから。

それから数週間が経ち、僕は女の子に会いに行く。

行ったはいいものの、女の子は何処にも居ない。
看護婦さんにその女の子の事を聞いてみる事に。
「あの女の子ね、君が退院した直ぐ後に亡くなったの…
あ、これ。君のゲームよね?退院する時に忘れたみたい」
そう言って渡されたのは、女の子と一緒にプレイしたRPGゲーム。
帰る道で僕は泣いた、もっと早くに会いに行けば良かった。

泣きべそかいて家に帰って、RPGゲームを点けてみる。
BGMが流れて女の子と一緒にプレイした日々が蘇る。

現れるのは僕と女の子のデータ。
僕とは反対にゲームは余り進んでない様だ。
ゲームは苦手なのかなぁ、と女の子のキャラクターの名前を見る。

1匹目「かんごふ」
2匹目「さんにこ」
3匹目「ろされる」
4匹目「たすけて」


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