936 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/03/07(土) 02:55:20 ID:NHoRz7sF0
俺が中学3年の時の話なんだけどさ
塾で残されて一人遅く帰ることになったんよ、田んぼのあぜ道を通ったんだけど。
暗い田んぼをさ、ゆっくり歩いてると遠くで街灯に照らされて黒い人影が見えんのよ。
まぁ別にただの人影だよね。気にしないよ。でもさ、そいつの近くまであるいてったら俺愕然としちゃってさ・・・

簡単にいっちゃうといわゆる のっぺらぼうなんだけどさ、
顔はないんだけどつるんとしているわけじゃなくって顔にはちゃんと凹凸があんのね
でもそいつ、目にも鼻にも口にも穴がなくって、肌色にしたペプシマンみたいなのね
言葉で説明するとマヌケだけどさ・・・

うっわ・・・エライもん見た・・・なんて思ってるとそいつが案の定俺の袖をガシッって強く掴むのね。
目なんてない癖にじっと俺の顔を見んのよ。脂汗がダラダラでてきてさ…
そんで「オマエハイラナイ」なんて言ってくんのね。
殺されんじゃないかって思って、そいつ突き飛ばしておもっくそ走って逃げたわそんなもん。

翌日、当然そののっぺらぼうの話をして人気者になろうとするよね、
でも、俺はヒーローにはなれなかったんよ。俺以外にもう一人のっぺらぼうに遭遇した奴がいてさ。
そいつはサッカー部のイケメンで明るくて人気のある奴でさ。そいつが嬉々として語るわけよ、のっぺらぼうに遭遇した武勇伝を。

俺は悔しさで胸が一杯になりながらイケメンの話を聞いてた。でも俺の経験とは少し違ったんだ・・・
イケメンの話はあぜ道で遭遇して袖を掴まれたところまでは俺と一緒だった。
でものっぺらぼうの台詞が違っていたんよ。
「オマエガホシイ オマエガヒツヨウ」って言われたんだって。
そんでおもっくそ強い力でアイアンクローかまされたんだってさ。そんで何しやがんだってのっぺらぼうの腹に一発決めて逃げてきたって言ってたんよ。

そんでその後、のっぺらぼうに遭遇した奴が何人か出てきていつしか学校の七不思議の一つになったらしいんだ。
名前はアイアンクロー野郎。俺されてねーし・・・
きっと、アイアンクロー野郎に遭遇だけしてアイアンクローされなかった奴は真相に気づいて誰にも話せないでいるに違いない。

いやぁ、顔が欲しいのはわかるけどのっぺらぼうの癖に欲出しすぎだっつってさ、怖い事もあるもんだってね
まぁ嘘だけど

937 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/03/07(土) 03:26:48 ID:kAImp3p20
嘘だけどシリーズも質が落ちたな

938 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/03/07(土) 11:19:49 ID:BWpz1vLfP
最初の二行で嘘君だって判っちゃった

940 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/03/07(土) 21:40:59 ID:BUW9io8F0
>>936
おもしろかったです。また書いてね


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