嘘が真実
615 [sage]08/12/23(火) 03:21:28 ID:Ms4mmK/C0
最後の体験談をしようと思う。
大学に入って最初に出来た友達が不思議なやつだった。
お互いオカルトに傾倒していたためか、僕らはすぐに仲良くなった。
互いオカルトにハマったきっかけは小さい頃の不思議な体験がきっかけではあったけれど、
僕の、飛行機を隕石と見間違えたとか言うレベルのきっかけとはレベルというか・・・次元が違った。
彼は小さい頃、自分のついた嘘が事実になる事に気づいたらしい。そしてそれは今でも続いていると言っていた。
僕は信じなかった…
当然全ての嘘が現実になるわけではなく、嘘のまま終わる事もままあったようで、僕は最後まで彼の話は信じなかった。
確かに、彼の予想や、予言は良く当たっていたけれど、むしろ、嘘というよりも、未来が見えるとでも言ってくれた方がわかりやすかった。
彼が話す、自身が体験した恐怖体験や、不思議体験話は全て嘘だった。
しかし、なぜかその体験に身に覚えがあるだとか、知り合いの体験にそっくりだとか、そういうことを良く言われていた。
僕も彼の話に身に覚えがあった事もあった。いつも言われてから気づくのだけれど…
それでも僕は信じなかった。
夏のある日、彼から電話で、「とんでもない嘘をついてしまった。真実になってしまうかもしれない」と言った旨の内容の相談を受けた。
彼の新しい面白イベントが始まるのかと思った僕は、会って詳しく聞く、と彼のアパートへ向かった。
彼の部屋のドアをノックと同時に開けると彼は・・・首を括って既に事切れていた。
整理整頓された机の上のノートに大きく「僕は生きている」とだけ書かれていた。
すぐに警察を呼んで、色々聞かれたけれど、彼の「嘘」の力については説明しにくいので話さなかった。
僕はなんであんなに冷静だったのだろうか、元から…アパートのドアを開ける前から…初めて会ったときから…既に彼の死を知っていたような…
そして不謹慎にも疑問に思った。果たして彼はあのノートに書かれた「嘘」をいつ書いたのだろうか…死ぬ前に書いたのか…死んだ後に書いたのか…
それ以来僕はとり憑かれたかの様に嘘の体験談を話すようになった。いつか嘘が真実になったら、彼の死を初めて受け入れることが出来るかもしれない。
まぁ嘘だけど
616 [sage]08/12/23(火) 04:27 ID:S+W0ZPzK0
まぁ嘘だけどシリーズ
俺は好きだぜ
617 [sage]08/12/23(火) 07:24 ID:xeTlGaK20
>>616
俺もだｗ
623 08/12/25(木) 21:29 ID:agHgO7RKO
>>615の文才に
激しく嫉妬した！
637 08/12/31(水) 02:22 ID:HZr4YGnBO
まぁ嘘だけどシリーズってここのスレだけに書かれてるの？
だとしたらかなり光栄なんだけど。
643 [sage]09/01/02(金) 21:56 ID:+5a0rJYFO
嘘なんだけどシリーズって他のスレに投稿された創作と比べても魅力的な作品多いよな、このシリーズのファンはけっこういるんでないの？
そういう俺も嘘なんだけどシリーズのファンなんだけどさ
644 [sage]09/01/03(土) 00:01:08 ID:gftROt/20
いやぁ、照れるなぁ
一部の話は嘘って言うのが嘘だし
他所からパクったのをアレンジしたのも一個混じってるけどそれでも褒めてくれるのかしら？
645 [sage]09/01/03(土) 00:19 ID:gJyzE0pSO
>>644恥じらいあったのかｗｗ
あんだけ書きまくってて、褒められたくらいで照れるのかよｗｗ
ｶﾜﾕｽなぁ
創作も含めさじ加減は作者の力量だろ
書いたものを面白いと読み手に思わせることができてる時点で才能だよ
褒めてますよ
646 [sage]09/01/03(土) 00:21 ID:dfHfbzJl0
>>644
ここは他のスレと違って「怖けりゃ何でも良い」という
ぶっちゃけたスレだから、創作だろうと嘘だろうと
盗作だろうと何でもありで良いんじゃない？
但し、盗作である場合、元ネタを書いた人が
殴りこんで来るような事態だけは避けて欲しいね。
許可を取るか、元ネタが分からないくらい
アレンジしてくれると有り難い。
647 [sage]09/01/03(土) 09:55 ID:gJyzE0pSO
>>644
あの中に嘘じゃない話があるって…
詳しく教えてもらえまいか
648 [sage]09/01/03(土) 11:15 ID:asZUNbLb0
やめろよ。
怖いじゃまいか。
649 [sage]09/01/03(土) 23:37 ID:TtAEnrhEO
…でも知りたいじゃまいか…
650 09/01/03(土) 23:41 ID:rKacTFTP0
ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
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