中二病の頃


105 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/11/17(月) 04:50:35 ID:gMmILDmc0
私は中学校時代、オタク寄りな性格で友達も地味な方だったし
数少ない趣味で、少女向け小説(今で言うラノベ?)とかをよく読んでいた子だった
霊感とかはぜんぜんなかったんだけど、まさに中二病ってやつで
いつか特別な何かが、自分にだけ見えたりするはずだって少しだけ信じてた

で、ある秋の夜に、いつものように寝る前に小説を読んでたんだけど
急にものすごい眠気に襲われて、目が開けていられなくなった
持っていた小説が手からするっとこぼれて
床に落ちた音が「ザバ」って感じで響いたのが聞こえたのがわかった。
その時点では急な眠気としか思っていなかったんだけど、
そのあと急におなかの辺りが重くなった気がしたもんで、なんか変だって気づいたのですよ
んで、体を動かそうとしてもぜんぜん動かなくて、これが金縛りかーって
ちょっとだけ楽しくなった。
おおお!って感じだったんですよね。最初。

だけどそのままどんどんおなかが重くなっていって、
苦しくて息ができないし、部屋の電気もついてる感じがしないし、
これはもしかして「ヤバイ」のかもしれないと思い出して、
とにかく目を開けたり、声を出したりすれば金縛りが解けるって聞いたことがあったから
必死に体のどこでもいいから力を入れようとがんばってみました

おなかの重みが半端なくなって、いよいよこれは死ぬのかもしれないなと
死ぬってことが頭をよぎった瞬間
  
106 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/11/17(月) 04:51:12 ID:gMmILDmc0
生きたいという感情が勝ったのか、それまで一切からだがいうことを聞かなかったのに
ぱっっと目を開けることができたんです。

すると私の体の上に、正座をしてる人間の姿が目に入ったんですよ
その人の見た目がすごい印象的で、顔は影でみえなかったんですが、
まっすぐで腰の辺りまであるなっがーい細い白、というよりも銀にちかい髪で
ちょっと東洋のっぽい飾りの入った洋服を着ていて、
正座ではありましたが、スラっとした、背の高そうな男の人でした。
この世の人間とは思えない姿で、パニックになりかけたんですが、


ふと、その人が、
自分が読んでいた小説の登場人物だと気づいたんです
気づいたその時には、彼の姿は消えてて、金縛りもなくなっていました。
あとには床に落ちた小説だけ・・・・・・

それから、私は、特別な何なんて存在は一切信じなくなりましたし、
中二病のけも一切なくなり、まっとうな社会人に成長いたしました。
あれから一度も金縛りには会っていません。
  
110 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/11/17(月) 11:26:11 ID:MNT1vE2R0
>>106
脳が創り出した者を現実として感じる、ということを自覚したんですね。
  

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