漫画家の苦悩


488 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/07/09(木) 00:09:42 ID:IHqlne++0
数年前の学生最後の年、漫画家になりたかった私は投稿用漫画描いてた。
丁度春休みで皆は楽しく思い出作りしている真っ最中。
友人や両親から旅行の誘いがあったけれど、締め切りに間に合わないから断った。
絶対に芽が出るとは限らないの自分は何をしてるんだろう、
意味はあるのか、と気持ち的に追い詰められてた。
そのうえ完成までかなりあるのに手が痛くて痛くてしょうがなくて、
ペンを握るだけで激痛が走って半泣き状態。
そんなある日の夜に金縛りにあった。
漫画のことで寝れないでいたら、急に体が動かなくなった。
びびりな自分もう涙目。
金縛りにあっただけなのに、もう無理死ぬ!とか怖さでパニくってたら
いきなり左耳から男性のうなり声が
「うぅぅうぅぅ…」
って大音量で聞こえてきた。その瞬間恐怖と同時になんか腹立たしくなって
「お前なんてなあ!!この手の痛みにくらべたらなんでもねえんだよ!!!」
思わず叫んだ次の瞬間にぱっと音も金縛りも消えた。
なんか疲れてそのまま寝た。気づいたら朝だった。
正直その数日前に見た、夢の中で白紙の原稿用紙に襲われる夢の方が数倍こわかった。
あれギャグマンガのネタじゃなくてマジであるのな。
漫画家って本当に大変なんだとプロを本気で尊敬した。
  

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