添い寝

友人宅に泊まった日の明け方。
リビングに1人で寝ていたら、キイーッと扉の開く音がして誰かが入ってくる足音。
裸足のようでペタペタ言っている。
あれ？こんな時間に？キッチンに飲み物でも取りにきたのかな？と思いそのまま寝たふりをしていたら、
家主の飼っていた鳥が急にキーキーバタバタ喚き出した。
私は金縛りに。
アレ？もしかして幽霊？とヒヤヒヤしていたら、ペタペタ足音がこっちへ近づいてきて私の布団の横で止まった。
横向きで目をつぶったまま動けない私。
それをじーっと見下ろしている何かがいる。
鳥は相変わらずキーキーバタバタ。
そしてその何かは私の足元を移動し、背中にぞわわーっと来てびたっとくっついた。
…こいつ！w 私に添い寝した！！www

……このクソエロオヤジ！
眠りを邪魔されて腹が立ったので、
金縛りをどうにかとこうともがいてみる。
暫くして上側の腕が動かせる気がしたので、「どっか行け！！！」と声にならない叫び声を出しながら思い切り後ろに肘鉄を喰らわせた。
実際には「おーあーえぇーっ！」としか言えなかったけどw

すると、急に背中が軽くなって添い寝霊は窓の方へシューっといなくなった。
鳥は漸く静かになった。

友人が起きて来たのでこの話をしたら、「あ…やっぱり出た？ゴメン！ここ霊の通り道になってんだー害は無いから大丈夫大丈夫！」
と笑って一蹴。
それにしても人間以外のものに添い寝されたの初めてだったw
　

普通に寝てたら通りすがりの幽霊に「あ、起こしちゃった。すみません…」って普通に謝られた
　

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